コラム
2023.02.09
こんにちは。
スカパー・カスタマーリレーションズDX推進部 中島です。
コンタクトセンターで、プロダクトマネージャーをしています。
コンタクトセンターアワード2022審査員特別賞について、お話します。
昨日、何が起きていたのか、センター全体が見えれば、打ち手が分かる。
朝一、前日の状況を把握できていることが、高品質なセンター運営を支えていると、私たちは考えております。
こちらは、私たちのKPIレポートです。
全体を見るポイント
各会社ごとに、 KPIに僅かな差はあるかもしれませんが、全体を見るポイントは、教科書に則って、大きな差はないものと思います。
ただ、今見ている数字は、本当に、センター全体を映しているでしょうか。
こちらは、サービスの拡大に伴い担当者が多様化していった概念図です。
担当A~Iは、日次レポートを見ています。
自分の担当範囲は、しっかり管理しています。
でも、誰がセンター全体を見ているのでしょうか。
そもそも、センター全体が見える仕組みに、なっているでしょうか。
数字を見てのアクション
(例)入電が計画以上
→ オペレーターの増席、他業務から受信業務へのスライドを判断
(例)入電が計画以下
→オペレーターに研修実施、早帰り募集
毎朝、数字を見るのは、人(オペレーター)を動かす為です。
見える範囲が広い方が、打ち手の効果が大きくなるのは明らかですが、
誰かが、意図的に設計しなければ、センター全体が見えないのも事実です。
設計、と言いましたが、ニュアンスとしては、自分たちの技術力とスピード感を把握して、最も容易にすぐできることを判断するチカラが必要、と言った方が、近いかもしれません。
前回も触れましたように、コンタクトセンター運営に関わるシステム、データ、分析の組合せは無限大 ∞ です。「全体が見えるシステムを開発しなさい」というだけでは、過剰で無用なモノになってしまう。
「導入する各システムには、標準レポートがありますよね?」
はい。もちろん、標準レポートも活用します。
ただ、標準レポートは、どちらかと言うと、現場のSVが、10名前後のオペレーターを管理するのに最適化されているケースが多いので、できることが限定的です。
その為、私たちは、各システムの標準レポートからデータを収集するのではなく、各システムのデータソースから、直接データを自動連携する仕組みにしています。
10年前には、こんなことがありました。
当時スカパー!では、電話番号が200 回線以上ありましたが、NTT からデータを取得するには、1回線ずつ、手動でWEBサイトから、ダウンロードする必要がありました。
毎朝、営業開始前までに、200回線以上の電話番号に紐づく、すべての前日データを収集するには、 誰かが毎日2時間かけて、手動で作業するしかない。
「お電話をくださったお客様は何人なのか?」
その全体像を把握する為には必要な作業ですが、その為に、毎日2時間、人がダウンロード作業をする、というのは許容できない。これは機械に任せるべき仕事 。
10年前はまだ、RPAという言葉はありませんでしたが、今で言うRPAツールを導入して、夜間に機械がダウンロードする仕組みを整えました。
次回、「毎朝、前日のKPIを自動配信する目的(後半)」に、続きます。
●コンタクトセンターアワード2022審査員特別賞
『SPCCの成果創出サイクルを支えるシステムと現場の架け橋 ~DX 推進の秘訣はデータ活用の内製チームづくり~』
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