コラム

COLUMN

2023.04.06

スカパー!のコンタクトセンターを運営する社員ブログ

第9回 KPIの信用を左右する、ミクロの世界(3/3)

ID登録は、KPI 設計の一部

新しいシステムを導入する時/新しい業務が始まる時/新人オペレーターがデビューする時【ナレッジ/PBX/CRM/勤怠システム/音声認識】

各システムに、オペレーターのIDを登録しなければ、オペレーションはできませんが、その作業、誰が、どのように行っておりますでしょうか。

オペレーターのID登録は、面倒な単純作業だと捉えてしまいがちですが、実はそうではありません。オペレーターひとりひとりに、個人別のKPIをフィードバックして、応対品質や効率の改善に繋げていく為には、オペレーターのID登録も、丁寧にマネジメントする必要があります。

KPIと連動するID登録のポイント
各システムのオペレータID数
 →1人1ID が基本だが、1人複数IDで運用した方が業務効率がいい場合は、1人複数 IDも可とする
 →1人複数IDの場合、分析の難易度が上がるが、止む無しとする
 →ID数に応じた従量課金システムの場合は、費用対効果をみて、1人1IDの範囲で運用 する
各システムの標準機能(グルーピング)
 → 基本、どのシステムも、チームごと/業務ごと/スキルごと、複数のIDをグループ登録できる
 → ただし、過去、どのようなチーム構成/業務構成/スキル構成だったかは、システムの外側で、自分たちで管理する
 → 後々、分析しやすいように、それが何日時点の情報なのか、日付をつけて、データベース化する
全システム共通のオペレーターID
 →オペレーターIDは、システムごとに固有の形式である為、全システムと繋がる共通のオペレーターID(従業員番号)をシステムの外側で、自分たちで管理する
 → 数%だけど、カウントロジックを考える?
 → 後々、分析しやすいように、それが何日時点の情報なのか、日付をつけて、データベース化する

IDデータベース(内製)

このように、 ID登録ルールをデータコンシェルジュが統括することで、ID登録の作業効率を高めると同時に、KPIの信頼度(品質)を高めることができます。

オペレーション現場のSVやMGRは、オペレーターのID登録作業が KPI やデータ分析にどれほどの影響を与えるのか、日常的に事細かに意識する余裕はありませんので、全システムにまたがるID体系の整理は、データコンシェルジュが担う、大切な役割のひとつです。

システム導入や、数年ごとのシステムリプレースの度に、ミクロの世界を誰かが考える必要がありますが、そこにデータコンシェルジュがいることで、センター運営全体の費用対効果にもつながる。

次回(最終回)「架け橋の成果」では、費用対効果についてお話します。

 


●コンタクトセンターアワード2022審査員特別賞

『SPCCの成果創出サイクルを支えるシステムと現場の架け橋 ~DX 推進の秘訣はデータ活用の内製チームづくり~』

第1回
システムと現場の架け橋
第2回
架け橋の役割
第3回
架け橋によって実現してきたこと(前半)
第4回
架け橋によって実現してきたこと(後半)
第5回
毎朝、前日のKPIを自動配信する目的(前半)
第6回
毎朝、前日のKPIを自動配信する目的(後半)
第7回
KPIの信用を左右する、ミクロの世界(1/3)
第8回
KPIの信用を左右する、ミクロの世界(2/3)
第9回
KPIの信用を左右する、ミクロの世界(3/3)
第10回
架け橋の成果(最終回)

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